「アフリカ系米国人の独立記念日」 祝賀会に込めた女性の思い | 毎日新聞

ダンスを楽しむラターニャ・ウィティカさん(中央)=東京都港区で2023年6月17日、宮武祐希撮影

 

ダンスを楽しむラターニャ・ウィティカさん(中央)=東京都港区で2023年6月17日、宮武祐希撮影
 

6月17日に東京で開かれた米国の奴隷解放を祝うイベント「ジューンティーンス・ガラ」は、今年で2回目。イベントに込めた思いを、主催の「レガシー・ファウンデーション・ジャパン」代表、ラターニャ・ウィティカさん(47)に聞いた。【構成・幸長由子】

リンカーン米大統領が1863年、全ての奴隷は自由だという「奴隷解放宣言」に署名しましたが、その情報が行き渡るまでに2年半かかりました。そして65年6月19日、最後にテキサス州南部ガルベストンにグレンジャー将軍が赴き、奴隷に自由であることを告げたのです。米国の独立記念日は7月4日。6月19日は、いわば私たちアフリカ系米国人の人種としての独立記念日です。

テキサス州などでは、ジューンティーンスを祝う習慣がありました。しかし、私は自分につながるこの大切な日のことを近年までよく知りませんでした。アフリカ系米国人の中でも、この日を知らない人は多くいたと思います。学校の歴史の教科書に載っておらず、このことについて教わらなかったのです。

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